代表理事よりご挨拶

こんにちは。渡邉玲子です。

2016年8月 聖路加国際病院 小児科医 草川功医師と共に、

一般社団法人国際ナーシングドゥーラ®協会を設立しました。

 

ナーシングドゥーラ®は、産褥訪問看護師です。

母性看護・小児看護・精神科看護・地域看護という学際的な知識と技術が求められる応用看護です。

そして、育児も家事も看護も大好きなあなたの為の働き方です。

 

その誕生秘話をご紹介します。

 

「草川医師との出会い」

高校生の頃の親友が父親の在宅介護のために、進学も大好きなテニスも諦めている事を聞き

世の中にはそんな家庭があるのかと驚き、在宅看護に興味を持ち看護を志ました。

聖路加看護大学に進学後、同病院の在宅療養部門である「公衆衛生看護部」に就職。

医師共にカルテを共有し、訪問看護と母子保健事業に携わっていました。

その時の同僚が、当協会顧問の草川功氏です。

 

「日本とスウェーデンでの子育て経験」

スウェーデンでは、妊娠中から産後まで「コミュニティーナース」という看護職が産褥期に訪問看護を提供できる仕組みがあります。日本のように入院中にお母さんだけに情報提供するのではなく、家族を作っていくお父さんも一緒にも訪問で地域情報を提供していました。

そんな関わり方は、移民が多い国ならではの家族支援であるとコミュニティナースのハンナさんから聞き、

帰国後、日本でも同様な家族支援ができないかと、まずは、現状を確認のために修士課程に入りました。

 

「褥婦の産後支援者選択要因研究」

10名の退院直前の褥婦へのインタビューから質問紙を作成し、184人の褥婦へのアンケートを実施したところ

「退院直前の褥婦は、育児家事ができないと知りつつ実母や夫を支援者として仕方なく選んでいる」事が予想され「日本では退院直前の褥婦が求めているスキルと知識をもつ産後支援者がいない」と考え、

その支援者育成に関心をもちました。

 

「既存人材をスキルアップ」

する事で家族支援はできないかと「新生児訪問指導」や「ボランティア」等の民間地域母子保健活動に携わりました。 しかし、法的な制限があったり、看護職に特化したものではなく、身体的精神的社会的により良い状態を目指した「看護」としては足らない部分があり 「ナーシングドゥーラ®」の育成を始めました。

 

日本では産褥訪問看護は、保険でカバーされていません。

看護職が育児や家事を手伝うことに対して、看護職の仲間から厳しい評価もあります。

 

しかし、ナイチンゲール時代から看護は生活支援が基本。

 

保健師助産師看護師法でも「看護師とは療養上の世話及び診療上の介助」が業務。

診療上の介助より療養上の世話が第一業務と言われているのです。

 

現在、日本の未就業看護職は70万人と言われています。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000072895.pdf

潜在看護師一人に付き、二件にお宅に訪問し、院内の退院指導を受けた継続看護ができるナーシングドゥーラ®が地域母子保健に浸透すれば、日本の産後から孤立はなくなります。

 

まだまだ、机上の空論かと思いますが、なんとか現実のものに少しでも近づけるよう努力していく所存ですので、ご指導ご鞭撻を賜りたくどうぞよろしくお願いいたします。

 

ナイチンゲールは、看護を次のように定義しています。
「看護とは新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔、静寂さを適切に活用し、食事を適切に選択し与えるなど、すべての病人の生命力の消耗を最小限にするよう適切に行うことである。」

 

また、保健師助産師看護師法第5条では、

【看護師の定義】

五条 この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。

とされています。

 

ナーシングドゥーラ®は地域で産後退院後の母子含むご家族全員を対象とする地域母子保健の実践家です。

もっと寄り添いたい。

もっと寄り添って欲しかった。

寄り添ってもらえて本当に幸せだった。

 

こんな私の個人的経験からうまれた民間資格ですが

病棟勤務を卒業されたあなた

訪問看護がしたいあなた

これからどのように生きていこうか迷われているあなた。

ご一緒に。

 

「明日のために。笑顔のために。できる事から始めましょう。」

 

産後や退院後のお宅に直接伺ってみませんか? 
予想外の出来事への戸惑いに耳を傾けてみませんか? 
肩を抱き背中をさすりませんか? 

手を握りしめて話をゆっくり聴きませんか?
ご実母様の言葉に
ご主人の想いに、
じっくり耳を傾けませんか?

この世に生を受けてがんばって泣いている赤ちゃんのところに。
辛い思いをしているママのところに。
どうしてあげたらいいか困っているパパのところに。
「イヤイヤ」しているお兄ちゃんお姉ちゃんのところに。
あなたの笑顔と愛を届けてください。
さあ!! ご一緒に。
【代表理事 渡邉玲子 プロフィール】
看護師・保健師・ナーシングドゥーラ、
一般社団法人 国際ナーシングドゥーラ協会 代表理事
日本開業保健師協会理事、一般社団法人 ドゥーラ協会 認定 産後ドゥーラ
福祉国家スウェーデンで三人の子育てを経験。

【学歴】
聖路加看護大学卒、聖路加看護大学院博士前期課程卒。
専門は地域看護学「産後退院後の支援者決定要因」