自己肯定感を下げるSOS
こんにちは。
協会事務局です。
本日は、山形県で
産前産後の家事育児生活全般をお手伝い致している
「カモミール」代表の渡辺比呂子さんをご紹介します。
渡辺比呂子さんは
ナーシングドゥーラ®養成講座の
web講座のレポートコメント講師も
務められています。
まずは、以下、
受講生Aさんからご提出いただきました
講座要約とレポート、
それへの比呂子さんからのコメントをご案内します。
なお、比呂子さんから公開許可を得ています。
【レポート/web講座要約】
寄り添いつなぐカウンセリングのゴールは
子育ての楽しさに繋ぐ、
子どもの成長発達に繋ぐ、
男女を繋ぐ、
ご家族の笑顔に繋ぐということです。
子育て中のご夫婦に寄り添い、
育児とその環境の坂道の角度を下げる。
つまり、
「そばにいる」
「寄り添うこと」
を仕事にするということです。
【受講生からのレポート/一部修正】
渡邉代表から
初回訪問
育児サポート
家事サポート
の3つの具体的場面において、
対象者夫婦それぞれへの寄り添い方、
言葉のかけ方や反応の受け方、
それに対する
言葉のかけ方について説明を聞きました。
そして、その実際を知ることができました。
産後の生活において、
夫婦関係を良好に保つことは重要であるが、
育児を含めてお互いに慣れない産後の生活は
些細なことでも衝突を生む。
赤ちゃんにとって、
妻にとって、
夫にとって、
きょうだいにとって
よりよい生活が送れるようにと思うことや
目指すゴールは一緒であるのに、、、
衝突を生むのは
それぞれが置かれている立場や
慣れないこと
その役割の余裕のなさからなのだろうと考えました。
お互いに慣れない状況の中で
お互いを配慮した関わりを持つことは
正直難しいです。
そんな状況において、
家庭内に波風立てることなく
夫婦それぞれの思いを引き出し、
中立的な立場で調整してくれる者の存在は心強い。
この専門性が
看護職にしか実践できない技術であり、
産後という一見幸せそうな時期の危うさに
必要な技術だと思いました。
産後の生活と
これから父親なり母親なりの役割を
獲得していく日々の暮らしの中で
このような技術を持ち得た者の存在の必要性を
この講座において改めて感じました。
初回訪問、
その後の育児サポートや家事サポートという生活の場面を通して、
夫婦間での認識の違いを言語化し
それぞれの思いを汲み取り
支援に活かしていくことで
この存在の必要性が理解されるとともに
認知へとつながっていくと考えました。
SOSを出すことは自己肯定感が下がる、
という認識がなかったので
これまでSOSを出すことに
自分を含めなぜ簡単にできないのか不思議でした。
よく考えると
わざわざ自己肯定感が下がるようなことを
あえてやらないので、
みんなそう簡単にSOSが出せないのはある意味当然のことですよね。
何かあったら言ってね、
無理しないでね
と、安易に使っているこの言葉は
役に立たない言葉ですね。
寄り添うことを仕事にするということを
この講座で学び、考えることが出来ました。
【コメント】
良いところに気付かれましたね。
普段何気なく掛けている言葉も、
ハードルが高い場面が出てくる可能性がありますね。
自治体で行っている産後ケアや産前産後サポートも、
基本的には「自己申請制」なので、
「助けてください」と言わなければ利用できません。。。
妊娠期からのリスク管理として、
産後に役立つ事を認識していただければ、
スムーズにサポートに入ることができます。
あなたの気づきが役立つように
一歩前身していただきたいと思います。
夫婦関係や家庭環境改善に
繋がっていきますよね。
木を見て森を見ず、にならないように。
時には個人を、
時には家族全体を
俯瞰して見れるようなナーシングドゥーラでありたいですね。
------------------------------------------------------------------
カモミール代表 渡辺比呂子
(保健師・看護師・ナーシングドゥーラ®Pro)