
ナーシングドゥーラ®は、産褥訪問看護師です。
母性看護・小児看護・精神科看護・地域看護という学際的な知識と技術が求められる
応用家族看護です。
そして、育児も家事も看護も大事にしたいあなたの為の働き方です。
その誕生秘話をご紹介します。
「草川医師との出会い」
高校生の頃の親友が父親の在宅介護のために、進学も大好きなテニスも諦めている事を聞き
世の中にはそんな家庭があるのかと驚き、在宅看護に興味を持ち看護を志しました。
聖路加看護大学に進学後、同病院の在宅療養部門である「公衆衛生看護部」に就職。
医師共にカルテを共有し、訪問看護と母子保健事業に携わっていました。
その時の同僚医師が、当協会顧問の草川功氏です。
「日本とスウェーデンでの子育て経験」
スウェーデンでは、妊娠中から産後まで「コミュニティーナース」という看護職が産褥期に訪問看護する仕組みがあります。
日本のように入院中にお母さんだけに情報提供するのではなく
家族を作っていくお父さんにも訪問で地域情報を提供していました。
そんな関わり方は、移民が多い国ならではの家族支援であるとコミュニティナースのハンナさんから聞き、
帰国後、日本でも同様な家族支援ができないかと、まずは、現状を確認のために修士課程に入りました。
「褥婦の産後支援者選択要因研究」
10名の退院直前の褥婦へのインタビューから質問紙を作成し、184人の褥婦へのアンケートを実施したところ
「退院直前の褥婦は、育児家事ができないと知りつつ実母や夫を支援者として仕方なく選んでいる」事が予想され「日本では退院直前の褥婦が求めているスキルと知識をもつ産後支援者がいない」と考え、その支援者育成に関心をもちました。
「既存人材をスキルアップ」
とはいえ、我が子も小さく、稼働率の低い私ができる事は何だろう。。。
そこで、既存の人材を育成する事で、家族支援はできないかと「新生児訪問指導」や「ボランティア」「産後ドゥーラ」などの民間地域母子保健活動に携わりました。
しかし、法的な制限があったり、看護職に特化したものではなかったり。身体的精神的社会的により良い状態を目指した「看護師」としての活動ができずに一念発起。
「ナーシングドゥーラ®」の育成を始めました。
日本では産褥訪問看護は、保険でカバーされていません。
また、看護職が育児や家事を手伝うことに対して、看護職の仲間から厳しい評価もあります。
しかし、ナイチンゲール時代から看護は生活支援が基本。
保健師助産師看護師法でも「看護師とは療養上の世話及び診療上の介助」が業務。
診療上の介助より療養上の世話が第一の業務と言われているのです。
現在、日本の未就業看護職は70万人と言われています。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000072895.pdf
潜在看護師一人に付き、二件にお宅に訪問し、院内の退院指導を受けた継続看護ができるナーシングドゥーラ®が地域母子保健に浸透すれば、日本の産後から孤立はなくなります。
ナーシングドゥーラ®は、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話を業とする看護師です。
地域で産後退院後のご家族全員を対象とする 地域母子保健の実践家です。
もっと寄り添いたい。
もっと寄り添って欲しかった。
寄り添ってもらえて本当に幸せだった。
病棟勤務を卒業されたあなた
訪問看護がしたいあなた
これからどのように生きていこうか迷われているあなた。
さあ。ご一緒に。
明日のために。笑顔のために。
あなたも今できる事から始めませんか?
手を握りしめて話をゆっくり聴く。
この世に生を受けてがんばって泣いている赤ちゃんに。